『為替鬼のFXスキャルピング入門』(津田英明)の感想・レビュー

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目次

レビュー概要

トレードルールタイプの本です。
※著者が実際にトレードに使用しているトレードルールを説明している本です。

(i)トレードルールで儲けることはできるか?
未検証

(ii) トレードルールにあいまいさはないか?
1点/5点

(iii) トレードルールは実践しやすいか?
3点/5点

※以下の記事に基づいてレビューしています。
FX書籍を評価・レビューするポイントをまとめてみた。

評価理由

(i) トレードルールで儲けることはできるか?

検証するための時間を割くに値しない判断したので、検証していません。

(ii) トレードルールにあいまいさはないか?

非常にあいまいです。

(iii) トレードルールは実践しやすいか?

2つの通貨ペアのチャートを重ねる必要があります。
その手間を考えて、3点と評価しています。

本の感想

本書で紹介されているトレードルールですが、そのトレードルールの根拠が論理的に納得できるものではありません。

P91・P92で、「価格のゆがみ」について説明しています。
本書では、以下のような例を「価格のゆがみ」として挙げています。

ユーロ/米ドル 1ユーロ=1.40ドル
米ドル/円   1米ドル=100円
ユーロ/円   139円

このような「価格のゆがみ」がある場合に、「価格のゆがみ」が修正される方向に値段が動くと説明されています。そして、「価格のゆがみ」を利用してトレードすると紹介されています。

※実際のトレードの際、利益が上げられるほど明確な「価格のゆがみ」が発生することはないと思われます。

一方、p126で以下のようなトレードルールが紹介されています。
「ユーロ/円とユーロ/米ドルがユーロ/米ドルの目盛りで20pips以上開いたらエントリーする」

このトレードルールは、「価格のゆがみ」を利用していません。
ユーロ/円とユーロ/米ドルの相関性が高いという前提ありきのトレードルールです。

しかし、本書ではユーロ/円とユーロ/米ドルの相関性が高いという説明は一切ありません。

仮に、「価格のゆがみ」をトレードルールの根拠として使うなら、最低でも3つの通貨ペアを扱う必要があるにもかかわらず、トレードルールでは、2つの通貨ペアしか扱っていません。

以上のことから、トレードルールとトレードルールの根拠が論理的に紐づいていないと感じました。

また、トレードルール自体も非常にあいまいです。

2つの通貨ペアをどのように重ねるか一切の記述がありません。

以下のようなあいまいさな箇所があります。
・原点をどこに揃えて重ねるか?
・単位の異なる2つのチャートをどう重ねるか?
(例) ユーロ/円の10pipsとユーロ/米ドルの12pipsの縦幅が等しくなるようにチャートを重ねる

以上のことから、検証するに値しないトレードルールだと判断しました。

この本を評価できるポイントをあえて挙げるなら以下の2点です。

(1) 「ケリーの公式」

第一章の9節でケリーの公式を扱っています。
ケリーの公式は、資金を増やすにあたって、どのくらいの資金を賭けてよいか算出する公式です。
資金管理するにあたって、知っておくべき公式ですが、FXの本であまり紹介されていません。

(2) 「価格のゆがみ」

「価格のゆがみ」をFXのトレードに使用するのは、難しいと思います。
しかし、概念としては、知っておく価値はあります。

(極端な例) 仮想通貨の取引所の違いで、交換レートが異なっている場合、差益を儲けることができる。

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