FXでVPSを使用する3つのメリット。自宅PCを使用する5つのデメリット。

VPSとは

VPSとは仮想専用サーバの略語です。
FXで取引するために使用するなら、「遠隔にあるパソコンのようなもの」
と考えてもらってもそこまで間違いありません。

VPSの3つのメリット

VPSを使用するメリットは以下の3点です。
(1)外出先からアクセスが可能
(2)約定速度が速い
(3)24時間安定した稼働する

(1)外出先からアクセスが可能

VPSに対して、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからもアクセスすることが可能です。
例えば、外出先で重大なニュースが発表されて市場が暴落した場合でも、すぐに対応することができます。

(2)約定速度が速い

FXに特化したVPSは、海外のFXブローカーのサーバの近くにあることが多いです。
物理的に距離が近いと、通信にかかる時間がその分短くなり、約定するまでにかかる時間を短縮できます。
レートが急激に変化する状況だった場合、約定までにかかるわずかな時間の差が利益の差につながります。

(3)24時間安定した稼働する

自宅PCと比較して、外的なトラブルに対して、対応策が用意されています。
また、24時間ずっと稼働させることができるので、システムトレードをするには必須と言えるでしょう。

自宅PCの5つのメリット

自宅PCでFXの取引を行う場合、以下の5つのデメリットがあります。

(1)予期せぬ再起動が発生する
(2)停電などの災害時に取引ができない
(3)人的なトラブルが起こりうる
(4)電気代がかかる
(5)パソコンに負荷がかかる

(1)予期せぬ再起動が発生する

WindowsOSを使用しているなら、設定によっては、WindowsUpdateが自動的に行われ、再起動が求められます。
また、使用しているソフト(iTunesなど)のバージョンアップをした際にも同様のことが起きます。
うっかり再起動したら、しばらくの間、取引ができなくなります。

一方、FX用のVPSは、基本的に勝手に再起動しない設定がされています。

(2)停電などの災害時に取引ができない

自宅で停電や回線工事などがあれば、取引ができない事態が発生します。
VPSを提供している会社にもよりますが、何かしらの災害時対応がされています。

例えば、停電しても、無停電電源装置(UPS)を使用して一定時間、電源を確保するなどの対策がされています。
自宅で同様の対策をするにはコストがかかります。

(3)人的なトラブルが起こりうる

ぱっと思いつく限り以下のようなトラブルがあり得ます。
・電源コードをうっかり抜いてしまった。
・コーヒーをこぼしてしまった
・高所から落としてしまった
・家族に勝手に触られた

(4)電気代がかかる

自動取引をする場合、24時間稼働されないといけません。
ノートPCかデスクトップかなどにも依存しますが、24時間稼働させた時の電気代は、年間1万円前後だと思われます。

(参考)
https://ahiru8usagi.hatenablog.com/entry/power_rates_pc
https://www.haruru29.net/blog/how-much-is-the-electricity-cost-of-pc/

(5)パソコンに負荷がかかる

自宅用のPCは連続して稼働することをあまり想定されていません。
非常にまれではありますが、PCに負荷がかかりすぎて、PCが出火して火事になることがあります。

VPSの値段

VPSをレンタルするには、VPSのスペックなどにもよりますが、安いプランでも月2000円程度はかかります。

(例)お名前.comが提供しているVPS
・値段：2,160円/月
・メモリ：1GB
・容量(SSD)：50GB
・CPU：1コア

一部のFXブローカーであれば、一定の条件を満たせば、VPSを無用で使用できます。

(例)XMでは以下の条件を満たしている場合、無料で使用することができます。
・月に5Lot（50万通貨）以上取引を行っている
・口座に5000＄(約60万)以上の資金が入っている

XMでVPSを使用したい場合は以下に申請手順をまとめています。
FXでVPSを使用する3つのメリット。自宅PCを使用する5つのデメリット。